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2019.5.18 更新

<重賞データ分析コーナー>
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
 前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


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オークスデータ分析


編;先週の重賞は土曜の方でしたね。6番人気の本命が激走して、同点対抗と決着したので、馬連2590円がズバリ1点目的中です。3連複も人気馬ですが、1頭取消があって67点の馬が来たので当たってますね。やっぱり馬券種に関わらず、当たるときは3点以内が多いですよね。天皇賞春みたいに万馬券とはいきませんでしたが、今回は馬連での1点目的中でした。

今;1番人気が堅かったからね。

編;「人気の9番切りにくい」という解説で同点対抗でしたから、このパターンの重賞の人気馬はほとんど崩れないので、馬単の裏も買った人多かったと思いますし、1点目にガツンと勝負したんじゃないでしょうか?

今;このレースは「絞れて欲しい」でリナーテが絞れて、タワーオブロンドンも大幅増で連を外した後だから馬体減りでも問題ないんで、馬体重からもこの1点に全力勝負だね。重賞だからほとんどオッズも影響しないし、馬連、馬単、ワイド、3連複、単複、なんでもこの2頭に全力で良いよ。特にこのレースは3番手評価の「大幅減注意」のトゥザクラウンが8キロ減だから、ライバルもいなくなったんで余計にね。馬体重を信頼して裏目に出ることもあるけど、だいたい馬体重がやばいと3割くらいは確率が落ちるんで、買うか買わないかは、あとは当日のオッズと馬場との比になる。

編;あれ減ってなければ3連複もハナ差4着ですから、1点目で当たってましたかね?

今;ただそのぶんリナーテが3着に落ちて馬連は縦目の的中になったかもだけどね。内突けば良いのに、立て直して外に出したから。あれを見たときは、高速馬場だし、あのロスでは無理だって頭を抱えたよ。ロジクライはタイプにピッタリの馬群に突っ込んで来たしで、終わったと思った。結局、リナーテの上がりは33.3秒だからね。あんな超高速上がりだと、直線向いて加速する場面で外に立て直すなんかしたら、本来は物理的に間に合わないはず。スッと一瞬で加速出来るタイプでもないしね。

編;ホント最後はどうやっても届きそうにないと思ったら、ワープしたみたいに加速して最後間に合いましたよね。あれ、ちゃんとC系らしく馬群に突っ込んでたら、勝ち馬とかなり接戦だったでしょう? 今;あの騎乗で2着も外したら、腰抜かして動けなくなるところだったから、ホッとはしたよ。

編;ところで、トゥザクラウンはどうして「減りすぎ注意」だったんですか?

今;解説したけど、硬くなりやすいタイプだから。鮮度は高いけど、ここ2走、ハイペースの高速レースを強引に勝ってきたのは少し気になる。一気に硬くなるリスクが。それが出なければ勝ち負けだけど。徐々に馬体減りしていた点も含めれば、硬くなるとしたら大幅馬体減りで表される可能性が高い。実際、少し硬くなってたぶん、C系らしい騎乗をしたロジクライに差されたということだったよね。

編;ヴィクトリアMは、レッドオルガがプリモシーンより人気だったので、予想上位5頭が5着以内独占という結果でした。ただ勝ったのは本命のアエロリットではなく、対抗のノームコアでしたね。3着の11番人気クロコスミアも3番手評価で、ほぼ走れる馬は読めてたレースと思いますが、アエロリットは解説にあったように508キロまで絞れてこなかったぶん、太かったですかね。あの馬体重なら前走減って連を外して今回増えた対抗のノームコアから入るのが正解ですか?人気もないですし。

今;そうだったのかもしれないけどね。

編;今井さんもノームコアとクロコスミアの2頭絡みの馬券も、いろいろ買って当ててましたよね。クロコスミアは要求通りに絞れていましたし、いつもここを読んでるファンなら、買った人、多かったと思いますよ、あの馬体重とオッズの比だと。僕も予想と馬体重見て一応押さえて買ってましたし。単勝爆弾も昨年の3番手評価のジュールと同じで良かったですよ。やっぱりペースに応じた馬券が押さえられる単勝爆弾は威力あるし、安定してますね。

今;そういう人が多ければ、役に立てたんで嬉しいけど、そうでなかった人もいるだろうし、申し訳なかったよ。動きのない、予想だったから。

編;なんか顔色悪いですね?

今;あのレースの後、今でもちょっと気持ち悪くて体調が戻らないよ。

編;見るからにそんな感じですね。確かにいつもの今井さんならノームコアかクロコスミアですかね。アエロリットは安田記念でも本命にして当てて、好きな馬とは思いますが。鞍上も、今井さんが一番好きな横山典ですし(笑)。

今;そんなこともないよ。その3頭のどれを本命にするか、直前まで悩んで、クロコスミア本命で記も打って完成してたんだけどね。最後に変えたんだ、アエロリットに。

編;どうしてですか?

今;一言で言えば甘えなのかな。どうにも3頭で結論が出ないんで、最後にもう一度、シミュレーションしてみたんだ。アエロリットの場合はフレッシュで得意の高速馬場なんで、逃げ馬が34秒台で飛ばせば、まず来る。外目だから進路が塞がる不安がないのも大きい。高速馬場で上がりが速いんで、前が一瞬でも塞がると危ういんでね。このメンバーなら超ハイペースはないだろうし、かといって横山典がスローに落とす逃げを逃げ馬には緩さないだろう。必ず突いてくれる。死角は調整が緩くて前計量がかなり太いことだ。それもレースのポイントで「3走前くらいまで絞れれば理想」といった解説をしておけば、みんなも判断出来るかもしれないしね。

編;それであの解説だったんですね。

今;ノームコアはストレス薄れた短縮で、本来は前に行くスピードがあるんで、騎手が行く気にさえなれば逆ショッカー成立。そうなればペースがある程度上がればだいたい来る。マイナスポイントは、最近スタートが悪いんで、内枠で出遅れる可能性だね。これが結構ある。そうなったら高速馬場なんで間に合わないで終わり。実際、そうなりかけたけど、騎手が出たなりで押さえないでしっかり出していったんで問題にならなかった。前走のジョッキーなら、そこで出たなりで押さえて終わってた。あと、レーンのそれまでのレースを見てると、上手いんだけど、開いたスペースに出す傾向があった。だから、ここは外に出しちゃうんじゃないかっていう不安だね。想定される前半34秒台で土曜の馬場のままだと、外に出すと間に合わない。そのリスクと穴人気のバランスがどうかだ。

編;それで「好位に行けば」という解説だったんですね。好位に行くかで、逆ショッカー成立かどうかが掛かってましたし。

今;クロコスミアは内枠の相手強化向き。速い流れを差しに回れば位置取りショックだ。

編;「ペース上がって好位差しの位置取りショックなら」だったですね。確かにその通りになって突っ込んで来ました。

今;ペースが緩んで単調な競馬だとキレる馬にやられるし、先行馬と騎手が判断して強引に出していくと体力的にたぶんもたない。ピンポイントにハイペースになって好位差しの位置取りショックでしぶとさを活かす形が、激走への条件になる。乗り方が僕の要請通りにしてくれるか、騎手任せな部分がある。コメントで「好位差し」って言ってくれてたら、「意識的な位置取りショック」でもっと自信が出たんだけどね。残念ながらそういう話は僕の知る限りなかった。これら3頭の確率をかなり細かく計算して、来ないシチュエーションが発生する可能性が他の2頭とアエロリットでは、相当違うという最終ジャッジだった。ところが当日、前半33.7秒で逃げるというびっくりするような展開になったんだよ。

編;あのラップで離し逃げでは、さすがにどんな馬でも残れませんね。

今;あのとんでもないラップでも粘れるんだから、34秒台前半の常識的なハイペースなら太目でも残っていたろう。仮に太目でもラップ自体が一貫して速ければ残れる確率が高いという読みだから、前計量に目をつむって本命にしたわけだしね。普通レベルのハイペースなら残っているはずだ。つまり、レース結果を見ても、各馬の分析自体は間違ってなかったことになる。どの馬も、来るとしたらその位置取り、ペースしかないという読み通りの競馬だったからね。プリモシーンも超ハイペースになって揉まれないように内に入れないで回って来る差し競馬でも間に合う流れになったから追い込めた。上位馬が来る場合のシミュレーションは、全て読み通りではあったのにアエロリットにしたというミスが、あってはならなかった。アエロリットのダッシュが付かなくて、慌てて強引に出していったら、外目の枠で壁が出来ないんで、そのまま超ハイペースで暴走した。このシミュレーションまでは偶発的な部分があるんで出来なくても仕方ないとも思うけど、結果としてそれが分からなくちゃいけなかった。悩んだときに、1頭1頭の位置取りとラップをもう一度細かく計算しちゃったのが、駄目な思考法だったよ。レースは全体で意味があって、固定された計算で答えを出しても仕方ないのにね。3頭で悩んで答えが出ないから、確率で選んで納得したかったのかもしれないし、あるいは「508キロくらい」って注意喚起しておけば、そうじゃなければ対抗のノームコアからも買ってくれるだろうから太目が残ることはそんなに気にしなくて良いかっていう、そういう気持ちの空白地帯があったのかもしれない。今となっては、ぼんやりとしてて分からないけど。未来は過去ではないという認識が足りないで甘かった。終わってみれば余計にアエロリットが計算上、間違いだったわけではないというのが恐ろしいところだ。世界が要請する解答と乖離していたってことになる。とにかくこの辺は、いろいろと体調を整えないと駄目だから、何も考えずにぐっすり寝ないといけないんだけどね。

編;ショックは大きそうですが、京王杯SCは1点目的中ですし、天皇賞以来で万馬券でも当てて下さいよ。今週はオークスですしね。あと、やっぱり展開に応じて単勝爆弾も投下しておくと良いですかね?

今;レース質が絞りやすい重賞は特にだね。

編;それではデータ分析です。昨年は桜花賞1着後のアーモンドアイが勝ちました。

今;桜花賞連対馬は、41頭中23頭が3着以内だよ。前走のストレスはあるけど、距離も競馬場も全く違うんで、カテゴリーストレスは少ないぶん、激戦のGT連対後にしてはまずまずの相性だね。数が多いんで、まずは3角の位置取りで見てみようか。前走3角5番手以内だと、13頭中6頭が3着以内だから、若干率は落ちる。

編;あ、でも今年は差して連対した馬の登録だけなので、差した方を見て貰えれば大丈夫ですよ。

今;そうだんだ。出てないステップでも、その傾向を知ればレース全体の意味が分かるし、例えば連対馬でなくても3着馬が先行していて出走してきたなら、こっちのデータも参考にするとか、いろいろ分析する意味はあるんだよ。ただ出てないと言われるとさすがに長々と解説する気力も失せるんで(笑)、3角6番手以降から見ていこうか。前走3角6番手以降だと、28頭中17頭が3着以内と率が上がっているね。ただ差し馬が有利といっても、2走前も3角11番手以降だった馬は、9頭中4頭が3着以内と若干率が落ちる。やはり追い込み有利なステップでも常に追い込んでいる馬だと活性化が弱いし、ストレスも出てくる。それでも5割近くは来ているわけだけど。来た4頭のうち3頭の3走前は、GTが2頭と1400mのOPが1頭。基本的にそれまで忙しいような、S質のきついレースに出ていないと活性化の弱さに対抗しにくい。唯一、1600mのOP特別という単調なレースに出ていた馬は、今回唯一3角9番手以内を取った馬だった。4,5走前は好位からで、行こうと思えばある程度行ける馬が敢えてこれまで押さえていたケースだね。なにかしらの機動力がある馬が望ましいということだ。2走前が3角10番手以内なら、19頭中13頭が3着以内で、4着も3頭。5着以下に崩れたのは3頭だけだから、安定感がある。その3頭は3番人気以内だったから、安心と言うことでもないけどね。5着以下に崩れた3頭のうち2頭は3走前が未勝利。もう1頭はGTだけど3角15番手。これは2走前が11番手以降だった馬のパターンと、構造的にはほぼ全く同じだから、説明するまでもないと思うけど。

編;S質の刺激の問題ですか?

今;そうだね。前走後ろからで活性化が弱いのが唯一の弱点だから、3走前が単調な未勝利だと、ややS質が弱くなる。3走前が未勝利でも3頭中1頭が来ているけどね。来ている馬は、4走前が芝1400m。つまりS質の活性化の弱さを補うべく、スピード競馬の経験があった。未勝利なら鮮度はあるんで、あとはS質やスピードの補完さえしていればということだ。あと、3走前が3角15番手以降だった2頭は、当日3番人気4着、3番人気5着とやや人気を下回った。まとめると、前走差していた馬に有利なステップだけど、これまでにS質を刺激していないと少し怖いということになる。

編;2着には桜花賞3着後の4番人リリーノーブルが来ました。

今;桜花賞3〜5着は、47頭中12頭が3着以内だ。これも数が多いから、取り敢えず3角の位置取りで見ていこうか。前走3角5番手以内だと、13頭中2頭が3着以内と率が落ちる。4着も1頭いて、その4着以内の3頭とも、前3走とも3角3番手以内。それと3頭中2頭が2走前に1400mを走っていた。このことから言えるのは、先行していた馬を買うなら、頑強な先行力を持っている馬、ないしそれを補完する忙しい経験をしている馬の方が面白い。ただ今回3角1番手だった馬は4頭とも消えたんで、確実な先行力がありながら、逃げなくてもある程度は我慢出来る馬が面白いね。
 前走3角6番手以降だと、35頭中10頭が3着以内とまずまず。これで2走前も4角で9番手以降だと7頭中2頭が3着以内だけど、2番人気以内の2頭は消えた。極端な脚質だけに嵌まるときは嵌まるけど、いつも追い込みだとやはりストレスや活性化面のリスクが出てくる。来た2頭は3走前に1400mと、中山の1600mで4角4番手と5番手で勝っていたから、2走前に追い込んでいても、それほど活性化が弱いというわけでもなかった。2走前が4角で8番手以内だと、27頭中8頭が3着以内。この中で相性の悪いのは、今回3角11番手以降になった馬で、8頭中1頭しか来ていない。その1頭は3走前が1400mを好位からだった馬。他の7頭は1600m以上だった。つまり、前走差していたものの、行こうと思えば好位に行ける馬、ないし、それまでに活性化されていた馬に有利ということだね。それと同じような理由で、前走差していて、2走前が8番手以内の馬で、2走前が重賞ではなくOP特別だった馬や広い東京だった馬は4頭とも消えている。タフな相手に活性化された差し馬が有利という構造は同じだ。3走前が500万だった馬も5頭中3頭が来ているけど、そのうち2頭はダートだったからね。唯一3走前が芝の500万で来た馬は、2番手と先行して勝っていた。以上から、差していた馬は、とにかくタフな、S質な競馬をこれまで経験して活性化が施されていた馬の方が有利になっている。

編;3着のラッキーライラックは、最初に見た桜花賞連対馬だったので、17年にいきましょうか。

(続く)

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