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2020.7.11 更新

<重賞データ分析コーナー>
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
 前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


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七夕賞データ分析


編;先週も単勝20倍のバビット本命とか、いろいろとありましたね〜。 今;重賞はかなり入り乱れた結び目を丹念に解いていった割に、実入りが案外だったね。

編;一応、これで重賞は5レース連続で本命が馬券対象になってますし、内容も函館スプリントSの万馬券1点目的中とか濃いですから、このまま重賞モードで本命をピックアップしていってくださいよ〜。

今;せっかく外人がいないんで、こっそり穴馬で荒稼ぎしてた函館にルメールがやってきたのは厄介だったよ。こうなると、福島に重点を置いた方が良いかもだね〜。

編;確かに福島は、安達太良Sで3連単万馬券当たりましたし、日曜は勝負レースのさくらんぼSで馬連が当たって、ラジオNIKKEI賞は人気薄の本命が勝ちましたし、馬場は結構読みやすかったですか?

今;開幕週でも雨で重いという、ばらけない馬場でかつレース摩擦が多いというのはM的にはやりやすいよ。荒れて馬群がばらけてくると、騎手がどこを突くかで結果が変わるんで、運の要素が強くなりすぎるからね。函館は開催が進んで、どこまで馬場がばらけちゃうかだけど、今はそこまで馬群がばらけてないから、このままの馬場でルメールがいなければ、穴予想もまだ楽しめるかもだけど。

編;まず回顧はラジオNIKKEI賞からにしましょうか。人気薄のバビット本命で圧勝しましたが、この本命は直ぐでした?

今;いや、全く。久しぶりにもの凄い長考に入ったよ。締め切り時間過ぎたのに、まだ予想が終わらないくらいだから、脳がすり切れちゃったよ。

編;どんな感じで予想したんですか?

今;パッと見は行く馬が多いから、差し、追い込み決着だろうと思ってね。しかも、鮮度の高い差し馬が多いから、「これはよりどりみどり、本命見つけるのも簡単だ」と高をくくっていたんだ。ところが、いつになっても本命が決まらない。グレイトオーサーとルリアンは、やや小回り1800mへ短縮で向かうにはS質の活性化が弱い部分があった。パラスアテナは、一見M的にはかなり良かった。3走前までダートでタフな経験をしていて、2走前に福島でやはりタフな経験をして、前走は軽いレースも経験している。そして今回は昇級戦で鮮度も高い。「鮮度が高いのに経験の多様性を獲得している」というのは、Mの基本として、かなり良いステップになるよ。

編;なにかマイナスでもあったんですか?

今;ちょっと前走が鮮やかすぎるのが、引っかかったよ。2走前に上がり35.9秒で勝った次走に、上がり33.3秒でも勝つ。これは経験の多様性を獲得できたと同時に、充実期と判断出来る戦績ではあった。ただ、あまりにも前走が鮮やかすぎたんだ。2走前に「ダートから芝」のショックが嵌まって激走したのに、その反動が少なからずある中で、高速上がりで勝つとなると、ややラジオNIKKEI賞という極めてS質を要求されるレースを前にしたときに、反応が軽すぎるんじゃないか。一時的にでも、L質を強調しすぎているんじゃないかということだね。だからちょっと今回、追走が苦しく感じるリスクはある。どちらかというと重箱の隅をつつくような議論ではあるけど、嫌な予感を感じるには十分な根拠だった。で、突如気付いたんだよ。

編;なにをですか?

今;差し馬ばかりをずっと考えてもピンとくる馬がいないということは、最初の設定自体が間違ってるんじゃないかってね。気付いたのが締め切り直前だったんで、慌てて、逃げ、先行馬をチェックしてみたら、いたよ、バビットが。一般論として、ハイペース激戦になった場合は、まっさきに内の先行馬が潰されやすいから、スローを逃げて勝った直後の1番枠は、相当前半の追走が辛く感じる。だから、新聞見た瞬間に上位候補から消した馬だった。ただ、もう一度見てみると、様相は全く違ってたんだ。

編;どう違ったんですか?

今;まずデビュー2戦目で多頭数内枠を逃げずに勝っている。つまり、しぶとさもある。で、2走前に上がり36.0秒で逃げ勝った直後、33.8秒でも勝っている。これは、パラスアテナと同じで、経験の多様性を獲得しているわけだけど、パラスアテナがL系ルーラーシップ産駒で、ナカヤマフェスタがS系でC要素のあるナカヤマフェスタ産駒ということを考えると、その意味は一転するんだ。今回がS質のレースなわけだから、同じL→Sの流れで気分良く走れるのは、M的には明らかだよね。つまりバビットの方になる。問題は一つだけ、ハイペースで内の先行馬は被されて、総崩れになる可能性があるということだった。その可能性は確かに高そうなメンバーだったからね。ただ、テンを見ると、他の逃げ、先行馬は案外ダッシュが無い。これは隊列が直ぐ決まって、バビットはインのポケットに簡単に入れる。そして、ナカヤマフェスタのタイプだよ。

編;マゲノム辞典で取り上げていますもんね。内枠向きの先行馬ですね。しぶといタイプの。

今;そうだね。この形では、そう簡単に引き下がらない。ナカヤマフェスタ産駒はダッシュ力が弱い先行馬だけに、外枠だと、上手く先行出来ずに外々を回らされて、馬体を併せてのしぶとさが発揮出来ないわけだ。アルサトワ、パンサラッサなど、逃げ、先行宣言している馬がダッシュ力がそれほどなくて、短縮だ。追走に苦労するはず。逆にバビットは延長で、2走前は小回り福島だから、楽に先行集団に取り付ける。となると、このメンバーならダッシュ力不足を懸念することもなく、思う存分、しぶとさが活かせるはず。鮮度と経験の多様性、そしてタイプから、押し切れるというシナリオだった。ところが、計算通りというか、計算以上にというか、他の馬がダッシュ力が鈍くて、逃げてしまったからね。このパターンでも、絡まれなければ前走東京で高速上がりを逃げ切った馬だから上がり勝負も悪くはないんだけど、途中から人気馬が掛かって競り掛けてきたから、さすがに焦ったよ。

編;かなり逃げ馬には厳しい展開に思えましたよね。

今;うん。ただ、それがむしろタイトな流れを誘発して、同馬のしぶとさを存分に活かせたということだった。パラスアテナも運がなかったけどね。

編;同点対抗ですが、10キロ増ではきつかったですか?

今;前走減ったわけでも、今回間隔開けたわけでもなくて、勝った直後の差し馬が、突如10キロ増は、Mの馬体重理論的にも怪しいよね。輸送もあるのに。

編;対抗があの馬体重だと、余計にバビットの単勝は買った方が良いですね。

今;想定オッズより人気下がって、馬体重もピッタリだからね。条件戦の場合はあんまり人気薄の単勝買われるとオッズが落ちて困るけど、いつも言ってるように重賞だけにオッズの影響も少ないんで、思う存分、単複連と好きなだけ買えば良いよ。当日は前目が残ってたし、馬場、馬体重、想定オッズ、当日条件の全てがゴーサインだったからね。ただ、パラスアテナも、まだキャリアの浅い3歳馬だから、10キロ増でも走る場合もある。当日は1番人気になったから、積極的に買う必要もないけど、相手の2,3番手には買った方が良いよ。結果、差し馬は外を回ると厳しい展開になって、外の差し馬では最先着で2着と0.1秒差だから、外も伸びる馬場や展開になるか、6キロ増くらいまでか、馬群に突っ込むかすれば2着だった可能性は高い。そうすれば馬単の万馬券も1点目的中だから残念だけど、福島で道悪だとバイアスもどっちか極端にふれるからね。そういう意味でも、いつものように、重賞で馬場、馬体重、想定オッズが当日あってるときは、きっちり単複は買った方が良いよ。相手は何があるか分からないからね。人気馬が危ないときは、もちろん人気薄の単勝多点買いの「単勝爆弾」もだよ。それと、いつものように重賞以外のマイナーレースの人気薄は、ここで予想を見た人がみんな買っちゃうと単勝はオッズが簡単に落ちちゃうから、単勝の代わりに馬単総流しにしないと駄目だけどね。

編;そうですよね〜。CBC賞の方は、5番人気レッドアンジェル本命で、3着でした。差し馬では最先着でしたが、前残りになっちゃいましたね。

今;内から乾いていく馬場は狙い通りだったけど、もう一列前に行かないときつい馬場だったかな。

編;この本命は直ぐでした?

今;直ぐでもないけど、まずまずね。ラジオNIKKEI賞と違って、他に買いたい馬がいなかったレースだったから。走れそうな状態の馬の中では、実際、本命に出来るのはこれくらいしかいないという判断だった。他に期待値的に本命として考えられたのは、ロケットとアウィルアウェイくらいかな。ただ、ロケットは解説したように短縮1200mだと忙しくて1400m向きなんで、相当の道悪が残らないと厳しい。天気予報が、だんだんそこまで悪化しない感じになってきたから、ちょっと合わない可能性が出て来た。逆にアウィルアウェイは、重い馬場の阪神が合わない可能性がそれなりに高くて、あと内枠向きが外枠引いて、外々回ったときに集中力が持続する保証もなかった。消去法でレッドアンジェルだったよ。この馬も、2走続けて惨敗だから、体調が戻ってない可能性は怖かったけど、L系だし、多少の体調不良なら、気分が乗れば巻き返す可能性も高いし、そもそも前走が単なる叩き台で仕上がってなかった可能性もあるからね。それで結構つく単勝オッズなら、期待値的にはこれで良いだろう。ラブカンプーは延長で逃げれば位置取りショックで、アンヴァルは短縮で前に行けば逆ショッカー。M的には両方、激走条件は揃ってたけど、単純に体調が悪すぎるんじゃないかという、普通の判断で評価しなかった。終わってみれば、「世の常識よりMの常識」ということだった。

編;ですよね〜。

今;ラブカンプーは最近、前に行っても残れないから、差しを勉強してるなんて話を数戦前に聞いた記憶があったんで、逃げないと思い込んでたけど、もうその戦法は諦めちゃってたのかなぁ。それとも何かの勘違いだったか。何れにしても、詰めが甘くて申し訳なかったよ。また精進して予想しないとだね。

編;終わってみれば、逃げられなかった逃げ馬と、逆ショッカー2頭で、3着以内独占ですもんね〜。Mは恐ろしいですよ。

今;あと、本命はウマゲノムの基本もあったんだよ。「道悪の内枠マンハッタンカフェ」というやつだね。

編;ウマゲノム辞典に載ってるポイントですね。

今;それとラジオNIKKEI賞も、「ナカヤマフェスタの内枠」だったよ。

編;難しいレースのときは、ウマゲノム辞典に忠実に予想するということですね〜。2頭とも人気薄で馬券圏内に激走しましたし、確かに書いている通りでした。それと巴賞ですが、予想するとばっかり思ってましたよ。7番人気で2着に激走したミラアイトーン、米子S後の回顧表で、滅多に出ない「A」評価を出してたでしょう?

今;巴賞は、少頭数で展開が読めない上に、1番人気が休み明けのルメールでは、嫌な感じしかしないから、予想しなかったよ。

編;確かに、それもそうですね。では、データ分析にいきましょう。今週は七夕賞をお願いします。昨年はエプソムC10着後の、3番人気ミッキースワローが勝ちました。ただ、このタイプの登録はいませんね。2着には、福島民放杯2着後の2番人気クレッシェンドラヴが来ました。福島民放杯は1着馬と3着馬が登録していますね。

今;福島民放杯上位入選馬は、連対馬が4頭いるだけで、ちょっとデータが少なすぎるね。一応見てみると、4頭中2頭が来ている。他の2頭も5番人気4着、8番人気5着だから、レース間隔が開いて重賞でもないんで、疲労が少ないぶん、ストレスの影響は少ない。来なかった2頭は、前走7番人気と8番人気で2着だから、かなりの激走で疲れはある程度残っていたしね。

編;3着のロードヴァンドールは、天皇賞春12着後の12番人気でしたが、このタイプの登録いませんね。

(続く)

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